ラブリーチェーンしみ抜きブログへようこそ!管理者の讃岐です。
さて、ホームページがリニューアルされて初めてのブログ書き、慣れないツールで書いているのでちょっと大変(;´∀`)
で、今日のブログは防水素材のシミ。これ、厄介なんですよ…。
こんな小さな油性のシミですが、しみ抜きを始めると…
こんなふうになってしまいます。しみ抜き機は、『しみを抜くために使った薬剤とシミの成分を、生地を貫通させて裏側から吸い取る』方法で除去しています。しかし、防水素材は一切薬剤が貫通しませんので、写真のように薬剤の水たまり…いや、油性シミを油系の溶剤で流そうとしているので【油だまり】になってしまいます。
この【油だまり】を乾燥させたのが、下の写真。
油だまりだった部分の縁に薄っすらとまあるい『輪ジミ』ができています。
防水素材では、シミの成分が生地を貫通できないため、【油だまり】を乾燥させるだけだと不揮発性のシミ成分が生地上で拡散して薄く残ります。それがこの輪っか。
輪っかを除去するには、剥がれかけたシミ成分を何かに吸着させなければいけません。
こんなとき活躍するのがパウダー式のしみ抜きスプレー。速乾性の溶剤とパウダー成分が入ったスプレーを吹き付けると、パウダーがシミ成分を吸着し、溶剤は素早く乾いてしまいます。
溶剤が飛ぶとこんな感じ。粉っぽい…。
この粉を高圧のエアーやブラシを使って除去するとようやくシミ成分が生地上から剥がれてキレイになります。
このように、防水素材はシミを生地上から除去するのが大変です。
あ、【防水】と【撥水】は違いますからね?
防水は液体類を一切通さない。撥水は電気的な力で水を弾くだけで、強い圧をかけたり細かい微粒子の水は容易に貫通します。
更に言うと、防水素材は生地に防水層を貼り付けているため、製造から3年以上経過すると防水層が劣化して剥がれたりします。
機能は素晴らしいんだけど、クリーニング屋目線で見るといろんな意味で厄介な防水素材なのです。
あー、新ツールでのブログ書き、大変だったわ〜
ホームページ、新しくなりましたので見てやってくださいませm(__)m
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