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毛皮エリ(リアルファー)の色修正

ラブリーチェーンしみ抜きブログへようこそ!管理者の讃岐です。

さて、今回の事例は毛皮エリ(リアルファー)の色修正。

向かって右側のファーの特に外側が、微妙に緑がかっているのがわかりますか?対する左側は少々赤みのかかったグレーです。

こういう退色、リアルファーにはよくあるんです。オープンクローゼットなんかにしまっておくと、奥側は光が当たりませんが、手前側は光が当たります。すると、紫外線でマゼンタ(濃いピンクっぽい)系の色だけが退色して、反対色に当たる緑系の色が浮き出てきます。

黒系の上着で肩〜袖にかけて退色でオレンジに発色するのも、シアン(深い水色っぽい)系の色が抜けることで反対色のオレンジ色が浮き出るんですね。

ちなみに、日の光はもちろんのこと、蛍光灯も紫外線を少量ですが放出(日光の1000分の1程度ですが)していますので注意が必要ですよ?その点LED照明のほとんどは紫外線を出していないそうです。発色方法によっては微量の紫外線を出すLED照明もあるようですが。また、夜に光の下に集まる虫たちが、LED照明にはあまり寄り付きません。これも虫が大好きな紫外線を含んでいないためです…って、いつの間にか紫外線の話になってました(^_^;)

閑話休題。

この商品、マゼンタ系の色が抜けているのですから、その色を補えば元の色に近づけることができます。

この通り左右の差が目立たない程度まで回復できました。

このお客様は他クリーニング店からの紹介(?この手のことができないクリーニング店の逃げ口上かもわかりませんが)で、電話で一度ご相談頂いた上、東松山からわざわざ小川町の本店までご来店いただきました。

他クリーニング店が弊社を推してくれたことも含め、ご期待に応えられて良かったです。

店頭のパート店員の知識では、このような色掛けの可否や注意事項、納期や金額が通常よりかなりかかる点などをきちんと説明できませんので、基本店頭お預かりは致しません。メールやお電話で予めお問い合わせ頂ければ、ご相談及びご了承頂いた上作業させて頂きます。

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