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思い立ったが吉日!喜多方ラーメン旅行(後編)〜やっとの思いでラーメンに辿り着くの巻〜

ラブリーチェーン代表取り締まられ役のしょうもない喜多方行きブログの続編をご覧いただきありがとうございますm(_ _)m

6 大ピンチ!喜多方にたどり着けるのか!?〜EVの出先充電の過去と現状

さて、芦ノ牧温泉駅を出発するにあたり、考えなければならないことが。それは二度目の充電。実は一度目の充電@今市では、隣のコンビニでトイレ&飲み物購入をしただけで、『充電待ち』をすることなく10分しか充電しなかったのです。

本来充電器に任せておけば30分で充電が終了し、この今市の日産プリンスの充電器であれば130km前後の航続距離が追加されたことでしょう。なのに敢えて10で終わらせたのには、理由があります。

実は初代リーフが発売された2010年末から今までの間に、外出先での急速充電を安価に使える仕組み(ゼロ・エミッション・サポート・プログラム、略してZESP)が2回変更されており、段々コストパフォーマンスは低下してきております。最初のZESP1は【3000円+税で充電し放題】【最初の車検までの点検(6ヶ月点検×3、1年点検×2)の料金が含まれており、点検料金不要】【年間3日まで日産レンタカーが70%OFF(4回目以降50%OFF)】というサービスで、ワタシは初代リーフ乗りのときはこのプランに入っていました。東京〜九州みたいな遠出のときはレンタカーを格安で借りる仕組みもあったんです。ま、そんな長距離は新幹線か飛行機使えという話しもあるのですが(^_^;)

ZESPがリニューアルしZESP2になると、料金が2000円+税に値下げする代わりにレンタカーは50%OFFに変更(20%レンタカー代アップ)、点検費は別途という仕組みに変わりました。費用は下がったものの、点検費用別途とレンタカーの割引率低下は、別途点検費用がかかるので自分的には面倒だと思ったのですが、日産はこのとき【旅ホーダイ】というCMを打ってこれがそこそこ当たりました。価格が暴落した中古リーフとZESP2を組み合わせて日産ディーラーだけで充電を繰り返す猛者も現れ、『コジリーフ』(乞食+リーフ)というネットスラングまで出来ました。

それがZESP3で大改悪を受けることとなったのです。

プランが複数あり説明しきれないので詳細はリンク先に任せます

https://www.nissan.co.jp/EV/CHARGE_SUPPORT/ZESP3/

ワタシが入っているプランだけかいつまんで説明すると、

月額4000円+税(3年契約なら2500円+税)で10分×10回の急速充電が出来る仕組み。余った回数は一回だけ次の月に持ち越しが効くので、持ち越しMAXにすると10分×20回の充電が出来ます。

しかし、時間回数制限が付いたことで格段に使い勝手もコスパも悪くなりました。

まず、急速充電器は一回で30分充電出来るようになっていますが、『ZESP3に対応したような10分×1回で自動停止』みたいな機能はありません。だから30分も充電を必要としない場合、自分で10分または20分直前で充電を止める必要があります。一秒でも超過すると次の回を使い始めてしまうのです。あ~めんどくさっ!

更に問題なのが急速充電器のスペック。急速充電器の出力は様々で、コンビニに多い20kwh・道の駅や役場などの公共施設に多い25〜30kwh、高速のSAに多い40kwh、日産ディーラーに多い44kwh、レアな50kwhと、ぱっと思いつくだけでもこれだけの種類があります。ちなみに1kwhとは、1キロワット(家庭用のドライヤーが1〜1.2キロワット)を一時間出し続けられる電力量のことです。

つまり、コンビニの20kwhの充電器では、同じ時間で日産の半分も充電できないのです。なのにどこで急速充電しようと一回は一回の時間課金。タイムイズマネーの世の中で、低出力の充電器を使いたがる人はいるのでしょうか?電気を電力量に応じての従量課金にはできないのでしょうか?ま、結論としては電気事業法の絡みでなかなか難しいみたいなのですが。

と長々書いてきましたが、実は喜多方の道の駅『喜多の郷』には完全無料のレア物・50kwh充電器があり、充電中に温泉にも入れます。

だから道中でZESP3の制限ある充電回数を無駄遣いしたくないのが本音で、今市の日産でも10分ギリギリで充電器を止めたワケです。

芦ノ牧温泉を超え会津盆地の中に入り、この先上り坂はありません。カーナビに表示される目的地までのキロ数と、車の弾き出す航続可能距離をにらめっこして出した結論は『ギリ喜多方まで行ける!』。むしろ信号での加減速により電気を無駄遣いしかねない会津若松市街ルートより、信号の少ない田舎道で会津美里→会津坂下→喜多方の方が省電力に貢献すると脳内コンピュータが弾き出しました。

でも、『ギリ』って、ガソリン車乗りの人からすれば大博打を打ってるようにしか見えないんですよ、これが。ガソリン車で給油ランプが点いても、そこから70kmくらいは平気で走れちゃう。

でもワタシのリーフちゃんは残り9%=27km位の航続可能距離でバッテリー残量低下通知が表示されます。その後航続可能距離が十数キロになると(若しくは電池残量が○%を切ると…どちらがトリガーになるのか、経験不足でまだ分かりません)航続距離の数字が【−−−】という意地悪な表示になります。『この先は電欠しても日産として責任負えませんよ?』というクレーマー対策アピールなのでしょう。初代リーフはこのあと数キロで電池の残量も【−−−】となり、頼りは表示が消えたときの電池残量を覚えておく記憶力と、その%×2kmの後続可能距離を想定して充電ポイントを目指すことになります。

しかし二代目リーフはそこがちょっとだけ進化しており、航続距離は非表示になっても電池残量は表示され続けます。だから概算残り%×3キロという方程式てで、簡易的に航続距離は分かるんですよ。ま、やったことはないけど、残量ゼロになっても少しリザーブ電力を残してあって、出力制限付で数キロは走れるようですが。

目的地(大雑把に喜多方市役所を目的地にしてます)が近づいて来ると、会津盆地に入るまでの下り坂節電モードが終わり平坦路になることで、電費はより悪化。航続可能距離がみるみる減っていきます。『うーん、市役所より手前の日産2件は行けるけど、喜多方市街から北に数キロ離れた無料充電スポットの道の駅『喜多の郷』は厳しいかな?』と判断。なにせ喜多の郷は米沢に抜ける大峠の入口で、会津盆地の端も端。盆地の端に向けては微妙に上り勾配になるのが常なのです。ヒヤヒヤしながら喜多方入りを果たします。

7 充電よりまずはラーメン!

実は、今回どうしても行きたいラーメン店がありました。

【あじ庵食堂】。最近、喜多方駅から北に数キロの裏路地から駅南1キロ位のボーリング場そばにお引っ越し。しじみ出汁の『潮ラーメン』が有名なお店です。因みにしじみは旧塩川町の特産品。喜多方ではもう一軒、【塩川屋】もしじみの塩ラーメンを提供していたと思います。

お初にお目にかかる新店舗。新築のきれいなお店です。

頼んだのはお目当ての『潮ラーメン』。

山葵潮ラーメンという、白髪ネギにおろしわさびの乗った上位メニューもありますが、ワタシはベーシックな方が好きなので専らコチラ。

もうね、和の世界ですよ。お吸い物のように上品だけど決して薄いわけではない力強い旨味と塩の効き具合。お吸い物やスープにしてはいい塩梅というより微妙に濃い目。麺を啜った時にいい塩梅になるように計算され尽くした濃さ。そして豚バラチャーシューの脂がコクを担当。チャーシューがほぐれる程に自然味変が進むんですね。

冬になると雪の関係で観光客が激減しますが、ワタシが食べ終わって店を出る9時半過ぎは店内満員。駐車場は私以外皆さん会津ナンバーの車。地元に愛されてますね。

8 想定外!充電を巡る悲喜こもごも

さて、人間の腹が一段落したら、次はクルマもね。

あじ庵食堂の駐車場を出るときはこんな感じ。

あと6kmで電欠予定…でも2km圏内に日産の店舗が2件あるから大丈夫!…と思ったらスマホの日産の充電器検索アプリで近い方の店舗は充電器使用中と出てました。

アプリのイメージはこんな感じ(ブログ書いてるときのデータとなります)

少し遠い方のお店、福島日産喜多方関柴店にたどり着き、充電開始すると

残量1%。いやー攻めた攻めた。

しかし、ここが目的地ではございません。先述のように50kwhのレア充電器が無料で使える『喜多の郷』が最終目的地。10分×1回分の充電で最低限の行動力を確保して、喜多の郷に向かいます。

ZESP3にはこんな機能も。

充電が終了すると登録したメールアドレスに充電結果が届きます。なんだかリーフのアピールしまくりで自分が日産の回し者になった気がしますが気のせいでしょう(笑)

で、最終目的地喜多の郷に着いたのですが、ビックリ!大出力レア充電器が故障中…トホホ。喜多の郷を除くと喜多方には前述の日産2店舗しか高速充電器はありません。

温泉入浴と充電を別々にやると時間がかかりますし、ラーメンをもう一軒行きたい。しかし日産ディーラー系は経験上午前の方が充電器が空いている気がします。朝満充電で出発して昼くらいから充電を要する人が増えるイメージ。日産はディーラーの営業時間内であれば、店内待ち&お飲み物のサービスをしてくれるところが大半なので、もう1食ラーメン→日産ディーラーで充電しながら優雅に食後のお茶という行動を選択しました。

9 喜多方の朝ラー文化

喜多方には、『朝ラー』という素晴らしい文化があります。一部のラーメン店が朝7時とか8時くらいから開店するのです。

だから平日の朝7時に朝ラーしに行くと、仕事前の作業着姿のおっちゃんが入店しラーメンを食べて出勤なんて姿も見ることができます。

喜多の郷の充電器を諦め、とりあえず市役所駐車場に車を止めて次のラーメン店をどこにするかしばし考えます。

市役所の周りは最激戦区。

西の横綱坂内食堂、東の横綱まこと食堂、市役所の真裏に麺屋玄、市役所正面に葵飯店、坂内食堂のお隣・松食堂、市役所東隣にたんぽぽ亭とラーメン店に包囲される市役所。5分ほど歩けばさらに選択肢は増えます。

いつもは朝ラーの時間に活動してさっさと帰路につくワタシですが、今回は2軒目探索が10時からと、遅めのパターン。悩んだ挙げ句、上記の中で朝ラーを一切やっていない松食堂をチョイス。だって、朝ラーのところはいつでも行ける気がするから(^_^;)

左隣に坂内食堂。シーズンオフのため坂内食堂にも行列はありません。GWやお盆は朝ラーでもちょっと出遅れると余裕で30分待ち・昼時に食べようと思えば1.5~2時間待ち覚悟の有名店が並び無しで食べられるなんて、冬ってステキ♥だけど今日は朝ラーでは食べられないお隣さんに用があるんだよ。また朝ラーで食べに来るからね、坂内ちゃん。

さて、頼んだのは【ラーメン】

ラーメン・ラーメン大盛・チャーシュー麺・チャーシュー麺大盛の4つしかメニューがない潔さ。

お味は、先程のあじ庵食堂『潮ラーメン』より明らかに豚の味強め、臭みの出る少し手前という感じ。お隣の坂内より好みという地元客も多いという松食堂。これぞ喜多方ラーメンという旨さですね。ただ、チャーシューも豚、スープも豚なので、食べ進めても思ったほど味変が進まない。ここでコショウを入れるとピリッとした味と口の中のサッパリ感でまた食が進みます。

いやー、新進気鋭のお店と超老舗のお店、どちらも良いですね😄

10 帰路へ

さて、流石にラーメン二杯も食べればお腹いっぱい。

充電がてら日産ディーラーへ。

今度は店舗内で出していただいたコーヒーを飲みながらたっぷり30分の充電。さっきまでのことをブログ(喜多方ラーメン旅行前編)に書きしたためていると時間はあっという間に経過します。30分のディーラー充電では50%強しか電池残量が回復しません。「道中もう一回充電だな」なんて思いつついざ埼玉へ!

夏から秋の間は会津坂下から只見を抜けて新潟の小出までをつなぐ国道252号、そこから国道17号をひたすら南下というルートも楽しいのですが、国道252が12月からGW直前まで冬期閉鎖中。大人しく来た道を戻ります。

途中、何も観光しないのは寂しいので、【塔のへつり】にお立ち寄り。へつりって言葉の意味がわからないですよね?へつりとは、会津弁で『川に迫った険しい断崖』という意味だそうで。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%94%E3%81%AE%E3%81%B8%E3%81%A4%E3%82%8A

地層として弱い部分が川の侵食を受け、そこだけ岩がえぐれ、その後地層が隆起することでこの部分的にえぐれた地形が出来るそうです。

塔のへつりを出たあとは、【道の駅たじま】。朝カーナビに通行を拒否された福島・栃木県境の【山王トンネル】手前数キロのところにあります。

この峠を超えればあとは基本下り坂になるのでココの充電をきっちり30分やれば家にたどり着けます。出力控えめ25kwhの急速充電器でしっかり充電します。

ここは、是非立ち寄りたい道の駅。農産物直売所が併設しているような大規模な道の駅ではありません。しかし高品質の美味いお米が安いッ!だから新米の時期になるとつい立ち寄って買ってしまいます。【道の駅あいづ・湯川・会津坂下】や、【道の駅奥会津かねやま】だと、会津産コシヒカリが5kgで2500円しますが、ココは以前2000円で買えました。今年はブランドがひとめぼれに変わっており、5kg1700円!

しかも、2016年の南東北うまい米コンテスト第三位に入賞した生産者さんのお米なんですよね。パッケージ裏に表彰状のコピーが。

ここからは下道約190kmをノンストップで走り抜き、夕方6時に無事帰着。

疲れて帰着時に撮り忘れたドライブデータを翌朝パチリ。14時間半の道程のうち、12時間14分は運転してたんですね〜。ついでに充電も忘れていて、あと29kmで電欠(^_^;)

疲れたけど精神的にリフレッシュ出来たラーメン旅でした。

ここまで読んでくれた方もお疲れ様でしたm(_ _)m

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