新年明けましておめでとうございます。今年もラー活に精を出そうと息巻いている代表取り締まられ役兼ブログ担当の讃岐です。
当ブログを楽しみにしてくれているごく僅かの方々と、たまたま通りすがりで当ブログに辿り着いた可哀想な方々、駄文にお付き合いいただきありがとうございますm(_ _)m
一年の計は元旦にありなどと申しますが、12月は30日までみっちり仕事。大晦日と元日は正直バタンキュー(古ッ!)でした。そんな中就寝中のトイレ起床は普段午前5時過ぎなのに、今朝に限って午前3時15分に目が覚めました。これは神の思し召し?
年末年始の会津は雪予報だったので、本来この休みは大人しくしているつもりでした。愛車(電気自動車)の充電も半分ちょいは残っており満充電にもしていなかったのですが、まあなんとかなるかと行き当たりばったりの行動を選択(笑)
行ったところでお店が営業しているのか?という疑問については、喜多方ラーメンの店舗で作った団体『老麺会』のホームページ
で年末年始の営業予定情報を上げてくれていて、意外にも多くのお店が営業していることがわかります。
てなワケで無謀にも雪予報の会津に向けて出発!
半分強の充電量で何とか中継地の日産プリンス今市店までたどり着き、30分タップリ充電。
しかし川治温泉あたりから雪・雪・雪。いやぁ、雪だと電費(1kwhの電気量で何キロ走れるか)がかなり悪くなる( ̄▽ ̄;)
もう福島入りすると道路がひたすら白くアスファルトが見えない…いやー雪国だァ。しかし会津盆地に入ると急速に天気は回復。青空まで見えてきました。
喜多方までギリギリ行ける充電量でしたが、念の為会津若松の福島日産城南店で2回目の充電。
そして10時半過ぎに喜多方着。
写真は喜多方から見て東にそびえる会津磐梯山。最近は不穏なことに火山性微動が増えているようですが…。
で、今年の初ラー1件目は喜多方ラーメン発祥の店、【源来軒】
http://www.ramenkai.com/list/detail.php?i=36
デカデカと【元祖】の文字が踊ります。
もう喜多方には7~8年通っていると思うのですが、今までこの元祖とはご縁がなく、今回が初訪問。喜多方に行き始めた当初は朝8時半くらいから遅めの朝ラーをやっていた(と記憶している)のですが、いつの間にか朝ラーをやめてしまって、行きそびれていました。
今回は初心に帰る意味も込めて元祖喜多方ラーメンを味わってみようかと。
注文したのは【ラーメン】
元祖たるもの、お品書きに支那そばとか中華そばとか書かれているかと思いきや、普通に【ラーメン】でした。
チャーシューは小振りの豚ロース2枚(写真では下に沈んじゃってました)と豚バラ1枚と部位を使い分け。手が込んでますね。
お味は…鶏ガラベースで塩分控えめ。ちょい薄めの塩味にチャーシューのしっかり塩味が足されてちょうどいい塩梅になるのは喜多方ラーメンに多いパターン。
そして、薄味だとつい欲しくなる味変用のコショウは粗挽きブラックペッパー。スープの味を変えると言うより麺にブラックペッパーの粒が絡んだ状態で食べるとコショウ風味が良く感じられるという感じ?麺を食べ終わったあとのスープは、底に黒いコショウ粒が溜まっていて、レンゲで上澄みを掬ってスープを啜る分にはさほどコショウの強さを感じません。
チャーシューは喜多方に多いバラ肉よりも脂の少ないロース肉の方が塩味染み染みでいい具合でした。同じタレで仕込むとバラ肉は脂が多い分塩味が付きづらいのかな?バラ肉はバラ肉で油のコクと旨味を足し算してくれる味変要員なので重要なのですが、塩味薄めのこのスープにはロース肉の塩味が最大の味変(丼の底に隠れてて後半に出没したし)だと感じました。
いや、元祖恐るべし。大正時代の創業でホームページに『何十年経っても、当時の作り方・味を守っている』なんて書いてあるからベーシックな喜多方ラーメン、いや下手するとちょっと古臭さやノスタルジーを感じさせるラーメンかと思いきや、令和の世でも古さを感じさせない『クラシック』を感じさせるお味でした。
源来軒を後にするも、片道250kmを走って1件だけで終わらせるつもりはございません。あともう1件。
喜多方ラーメンの西の横綱こと坂内食堂と思ったのですが、10名弱並んでる( ̄▽ ̄;)並んでまで行かなくてもいいかな…他にも行きたい店はいくつもあるし。じゃあ『二軒目どうする?』とばかりに選んだのが【塩川屋】。
2回くらい訪問したことはあるのですが、当ラーメンブログを始めてからは初の訪問。
いや、この店は『エゴマ豚』というブランド豚を使用していたり、塩川(旧塩川町、今は喜多方市の一部)のしじみを出汁に使ったりとかなり拘りを持ったお店。しかし、少々油分が足りないのよねー。メニューの1ページ目がこれだもん。
『油脂を入れないシジミをベースに、昆布・煮干・香味野菜で出汁をとり…』で、エゴマ豚チャーシューも脂身なし。
豚バラチャーシューが主流の喜多方ラーメンの中では結構な異端児であり、このお店のラーメンはある種ラーメン食ってる気分にならんのよ、上品過ぎて。麺の世界では和食に分類されるであろうそばうどん類だって、素の出汁が煮干昆布鰹節と油脂のないお出汁なので、油たっぷりの鴨で鴨そばにしたり、天ぷらかき揚げ天かす油揚げ浮かべたりして油のコクを何とか追加しようとするじゃないですか。たまに素うどんとか山菜そば、月見そばなど油に頼らないのが食いたくなることもあるけどさ。
喜多方ラーメンで繊細な油浮きの少ないスープを作る喜一やあじ庵食堂・うえんでなんかもチャーシュー由来の適度の脂のコクを入れてラーメンっぽくなっています。しかし塩川屋はチャーシュー由来の脂をも排除したメニューをメインとしてるのよ、これが。
そんな部分でここ数年、塩川屋と同じく『塩川しじみ』を前面に出しながらもチャーシューの脂でラーメンっぽく成立させている【あじ庵食堂】に自然と足が向いちゃってたのよ。
塩川屋は良くも悪くも『和食・出汁・お吸い物』に限りなく近いラーメンだと思うので、『Theラーメン』を食べたい時の1番手には上がらない。しかし油浮きもほとんどない滋味深いシジミ出汁に癒されたくなったらあじ庵食堂より塩川屋。自分にとってはそんなお店です。
ま、メニュー写真の下に丼が見切れているところに【背脂入り】というコンセプトぶち壊し仕様もラインナップしているのですがね。
こちらが【潮ラーメン】。
よく食レポで『優しい味〜』と言うけれど、ほんとその言葉が良く似合う。だけどほんのちょい乗った糸唐辛子やわずかに浮いた油が『お吸い物ではないぞ』というアクセントを生み出しています。そしてシジミの出汁の旨みがなんとも言えない。シジミの味噌汁みたいな【貝臭さ】はないんだけど、1口啜っただけでシジミと分かる絶妙のシジミ出汁の濃さ。塩分も控えめで『出汁で食わすぞ!』という姿勢を感じます。
先程の源来軒とは逆に、味変用に置いてあるのはホワイトペッパー。これは入れすぎるとスープ全体にペッパー味が溶け込んでしまい、濃ゆくも繊細なだし感がぶち壊しになりそう。軽くひと振りするだけでもかなりの味変になります。
エゴマ豚チャーシューも、豚の臭みや野趣を極力排除したような上品さで【脂の旨み】ではなく【豚肉の旨み】を追い求めている感じ。
バファリンの半分が優しさで出来てるなら、この潮ラーメンの75パーセントは優しさで出来ている…しかし、優しいけれど味がボケているのではなく出汁の下品さが出ないギリギリを狙って研ぎ澄まされている、そんな感じです。
いやー今回は脂ギッシュより淡麗塩系狙ってたから満足感高し。
いやはや、2件ともマジ美味かったッス!
今回は喜多方でのんびりするには出遅れ過ぎなので、温泉などには浸からず直ぐに喜多方から退散、帰路につこうと思ったら、LINEで『1月の加工半額がレジに反映されない』と報告が。
あーやっちまったー。色柄加工マスタの配信忘れてたよ( ̄▽ ̄;)なんか昨年もそんなことした気が…。
しかし、会社に戻らないと出来ないお仕事なので、気を取り直して天候が悪化してきた南会津の道をドライブ。途中【道の駅たじま】
で充電&安い農家直売新米&りんごのお土産を買い、朝方充電をした日産プリンス今市まで戻り、最後の充電。
そこでさらにLINEでトラブルの追い打ち_| ̄|○ クレジット端末が使えないだとぉ〜?LINEで何とか対処方法を伝授して一件落着。
そこからは鹿沼・小山・古河・加須・鴻巣・東松山を抜けて会社に直行。
レジの色柄加工マスタを配信してからお家に帰りましたとさ。
めでたしめでたし(笑)